"ブレッドバッグ"ともいわれる雑嚢である。
初期のころにはドイツ軍の"M1887"型の雑嚢が使用されたが、国産化の際に飯盒を固定する金具と
革製ストラップの追加など改良が施された。使用の際は、左肩から下げるほかに右側臀部にベルトで
吊り下げることもできる。
水筒と飯盒を取り付けたところ
水筒は左側、飯盒は右側にそれぞれ取り付ける。
飯盒は、主に背嚢に取り付けることが多いのでこのような例は少ない。
初期の水筒はドイツ軍の"M1910"型が使用された。
国産は1920年代から始まり、金具やストラップにいくつか変更が加えられた。
アルミ製の本体にグレーのフェルトでカバーが施され、茶革のストラップで雑嚢に固定される。
省力生産型の水筒である。
金具の形状が金属線を曲げた物からクリップ型に、革のストラップを省略など簡素化されている。
カバーのフェルトは茶色がかった灰色になっている。
他の装備同様、フィンランド軍では当初ドイツ軍の"M1908"型の飯盒が使用された。
その後、アルミ製の小型のものが国産化された、また『冬戦争』時には援助物資である
外国製の物も多く使われた。
フィンランド軍で使用されたスコップは、カバーは主にドイツ軍の物であったが
本体は主に帝政ロシア軍の物であった。形状は四角形の物と五角形の物
工兵用の大型のものなどがある。
兵士が携帯する斧である。塹壕の構築のほか普段の生活で多く使用された。